歌舞伎役者の片岡愛之助さん、ドラマ「半沢直樹」でも大注目の方ですね。
実は、片岡愛之助さんは、歌舞伎一門の出身ではありません。
一般の家庭出身で、実の父親は工場を経営していたんです。
そこで、今回は、片岡愛之助さんが、人気歌舞伎役者になるまでの生い立ちについて、まとめてお伝えしていきます。
目次
片岡愛之助の生い立ちまとめ
片岡愛之助さんは、一般の家庭で生まれ育っているので、どんな生い立ちなのか、詳しくお伝えしていきます。
大阪堺市の出身
片岡愛之助(かたおか あいのすけ)さんは、1972年3月4日に 大阪の堺市 で生まれています。
南海本線堺駅に近い堺市の堺区神南辺町(かんなべちょう)というところです。

出生名は、山元寛之(やまもと ひろゆき)さんです。
本名は、養子縁組をしているため、片岡寛之さんになります。
片岡さんは、自転車っ子で、小学校の頃は自転車でいろんなところに行っていたそうです。
「E.T.」を映画館で観たり、ゲームセンターで遊んだりする普通の男の子でした。
父親はスクリュー製造工場を経営
片岡愛之助さんの実家は、港に近く、 父親は、船のスクリュープロペラを造る工場を経営 していました。
片岡さんの祖父が創業した会社です。
貨物船のプロペラも造っていたため、会社の敷地はとっても広かったんです。


南海本線の線路から、国道26号線まで全部片岡さんの実家兼会社の敷地だったといいます。
祖父母から、お手伝いのおばあちゃんも2人いて、人の出入りが多い家で生まれ育ちました。
さらに、ビックリするのが、会社の人も入ることから、家のお風呂は、銭湯より広くて、子供が泳げるくらい広かったそうです。
5歳で松竹芸能の子役でデビュー
敷地の広い家で生まれ育った片岡愛之助さんですが、あまり自由に外で遊べませんでした。
その理由は、敷地へのトラックやダンプカーの出入りが激しかったため、危険だったからです。

そんな片岡さんを可哀想に思った両親が、 5歳の時に、松竹芸能の子役オーディション を受けさせます。
そして、見事合格。
7歳の時には、藤山直美さんの主演の銀河テレビ小説「欲しがりません勝つまでは」でテレビ初出演を果たします。
その後、歌舞伎の舞台にも子役で出演しています。
9歳で片岡一門の部屋子に
当時、片岡愛之助さんは歌舞伎が好きで、熱心に歌舞伎に取り組んでいました。
そんな愛之助さんの姿勢が、二代目片岡秀太郎(ひでたろう)さんの目にとまり、誘いを受け、 片岡一門の部屋子 となります。
歌舞伎の場合は、子役の時分から幹部俳優の楽屋にあずけられ、鏡台を並べて楽屋での行儀から舞台での芸など、役者として必要なことを仕込まれる立場を指す語である。(参照元:ウィキペディア)
その後、「片岡千代丸」を襲名。
京都南座で上演された『勧進帳』が、歌舞伎役者としての初舞台となりました。
19歳で養子縁組
片岡愛之助さんは、19歳の時に、部屋子に誘ってくれた 二代目片岡秀太郎さんの養子 になりました。

もともと、片岡愛之助さんは、長男で、男1人です。
兄弟は、妹が1人なんです。
工場を経営しているご両親からしたら、長男の養子縁組は、複雑だったでしょうね。
それでも、養子縁組を快く許してくれたご両親。
残念ながら、愛之助さんが27歳の時にお母さん、翌年にはお父さんが亡くなっています。

養子縁組を機に、現在の六代目片岡愛之助を襲名しています。
22歳で名題昇進し人気歌舞伎役者に!
22歳で名題(なだい)に昇格 し、看板役者として人気の歌舞伎役者になった愛之助さん。

歌舞伎の世界では、国立劇場優秀賞、大阪舞台芸術新人賞、松尾芸能賞新人賞など数々の受賞を果たしています。
また、歌舞伎にとどまらず、2013年のテレビドラマ「半沢直樹」では、おネエ口調のエリート官僚役で、幅広い層の人気を集めました。

第78回、ザテレビジョンドラマアカデミー賞の助演男優賞では2位に入賞しています。
2020年7月スタートの「半沢直樹2」にも出演していて、波に乗っている片岡さん。
片岡さんは、歌舞伎一門の出身ではありませんが、歌舞伎役者としても、俳優としても、人気・実力共に合わせ持った役者さんになりましたね。
片岡愛之助の私生活では藤原紀香と結婚
片岡愛之助さんは、2016年にタレントの藤原紀香さんと結婚されています。

2人の馴れ初めは、藤原紀香さんが主演したミュージカル「マルグリット」を片岡さんが観に行ったことです。
数年後に2人は再会し、友達付き合いを経て、2015年頃に交際に発展。
藤原紀香さんは、梨園の妻として、片岡さんを支えてくれているそうです。
妻は本当によくサポートしてくれるんです。僕の座頭公演では、誰よりも宣伝してくれ、妻一人でかなりの枚数のチケットを売ってくれる。また僕のお礼状を書くために書道を習い、夜中の3時くらいまで書いています。お客様ありきの仕事ですから、本当にありがたいです。(引用元:Numero)
まだお子さんはいませんが、夫婦2人で外食したり、夫婦仲は良さそうです。
家庭を持ち、嫁の藤原紀香さんのサポートを受け、ますます演技に磨きがかかる片岡愛之助さんのこれからの活躍が楽しみですね。
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