2020年は、遅い梅雨明けとなりました。
涼しかった7月から、8月に入り、急に暑さが増し、関東で40度超えを記録しています。
気になるのは、2020年の暑さがいつまで続くのか、ですよね。
そこで、今回は、特に、猛暑のピークはお盆までで終わるのか、また、今年の暑さの原因もお伝えしていきます。
目次
【2020】猛暑のピークはお盆まで?
2020年の猛暑のピークはお盆期間中なのか、お伝えしていきます。
関東の猛暑のピークは過ぎた?
2020年8月11日、関東は猛暑に襲われました。

出典元:tenki.jp
今年2020年8月11日の最高気温の全国1位、2位、3位は、
- 1位(同列):群馬県伊勢崎市→40.5度
- 1位(同列):群馬県桐生市 →40.5度
- 3位 :埼玉県鳩山町 →40.2度
40度以上を観測した地点が3地点もありました。
この気温、もう 災害級の暑さ とも言われています。
ちなみに、東京都心は37.3度(今年1番の暑さ)でした。
・猛暑日=35度以上
・真夏日=30度以上35度未満
2020年8月11日の気温分布
- 真夏日の地点数は、772地点
- 猛暑日の地点数は、230地点
いずれも今年2020年の最高地点数を記録しているんです。
40度超えが3地点もあった 8月11日が、関東の今年2020年の暑さのピークだった と考えられます。
ですが、8月12日も猛暑日が続くと予想されています。

では、暑さのピークは8月11日と思いたいところなので、今後の気温の予想を見て行きます。
8月12日〜8月22日までの気温の予想をご覧下さい(2020年8月12日時点)。

出典元:tenki.jp
気温の分かれ目があるので、わかりやすいように、縦にピンク線を引きました。
また、 「猛暑日=35度以上」 の日を赤枠で囲みました。
8月12日〜8月16日までの東京都・神奈川県・埼玉県の最高気温と、8月17日以降の最高気温に注目して下さい。
お盆中&前後の東京都・神奈川県・埼玉県の最高気温
- 8月12日〜8月16日→34〜37度
- 8月17日〜8月22日→30〜35度
8月12日〜8月16日までの お盆期間中に猛暑日 が集中しています。
8月11日を超える暑さがやってくるのか、天気予報では、8月13日に埼玉県で37度を予想しています。
大気の状態によって、気温が上がってくる可能性もあります。
関東では、猛暑は8月11日がピークだったと思いたいですが、40度を超えないまでも、まだまだ暑い日は続きそうです。
ちなみに、千葉県は、お盆期間中も29〜30度と、猛暑日にはならないようですね。
全国的な暑さのピークはお盆まで?
では、全国的な暑さのピークはお盆までなのか、今後の気温の予想を見て行きます。
8月12日〜8月18日までのお盆期間中の気温の予想をご覧下さい(2020年8月11日時点)。

出典元:tenki.jp
さらに、お盆明けの8月17日〜8月23日までの気温の予想をご覧下さい(2020年8月16日時点)。

出典元:ウェザーニュース
「猛暑日=35度以上」の日を赤色で囲みました。
名古屋は、お盆までではなく、お盆を過ぎた8月22日まで、35度以上の猛暑日が連日10日続く予報です。
東海・中部地方は、お盆期間中〜お盆明けても猛暑日が続きそうなんです。
大阪・広島もお盆の後半〜8月21日まで、猛暑日 になる予報。
東海・中部〜西日本がお盆後半〜お盆明けまで、猛暑日がやってきて暑くなりそうです。
お盆を過ぎれば涼しくなるというイメージがありますが、今年は、西日本を中心に8月下旬まで注意が必要です。
【2020】暑さはいつまで続く?
今年2020年の7月〜9月の気温は、 平年よりも高い と予想されています。
- 東日本→平年より高い
- 西日本→平年より高い
- 北日本→平年並〜高い
- 沖縄 →平年並〜高い
特に、 東日本・西日本が厳しい暑さ と予想されています。
8月いっぱいは日本の上空で高気圧の勢力が強まっています。
そのため、8月中は広範囲で暑さが続きそうです。

そして、暑さがいつまで続くのかですが、 9月に入っても高温傾向 は続きます。
今年は、9月にかけても暖かな空気が流れ込みやすくなっています。
そのため、 2020年のお彼岸にあたる9月19日(土)〜25日(金)の頃までは残暑 が厳しくなりそうです。
【2020】平年より暑い理由は?
今年2020年が、平年より暑い理由として、2つ考えられますので、わかりやすくお伝えしていきますね。
理由①チベット高気圧の存在
2020年の暑さの鍵となるのが、太平洋高気圧とチベット高気圧です。

出典元:ウェザーニュース
- 平年の高気圧分布:オレンジ色と青色の点線
- 今年の高気圧分布:オレンジ色と青色の実線
オレンジ色のチベット高気圧が、 平年よりも、日本の上空にかなり食い込んできている のがわかります。
平年よりも、チベット高気圧と太平洋高気圧が日本上空で重なり合っている部分が多いという状態です。
上空で「ダブル高気圧」となり、2つの高気圧が非常に 背の高い1つの高気圧 のようになってしまっているんです。

2つの高気圧の張り出し具合で、非常に背が高く、巨大になった高気圧が、今年2020年の暑さの理由なっています。
理由②ラニーニャ現象の発生
さらに、今年2020年、 残暑が厳しくなりそうな理由 として、 ラニーニャ現象 が上げられています。
ラニーニャ現象って聞いたことありますか?
エルニーニョ現象は、以前よく耳にしたことがあるかと思いますが、どんな現象だったでしょうか?
エルニーニョ現象とは、南米ペルー沖の海域は冷水海域ですが、数年に一度赤道方面から暖かい海水が流れ込むことがあり、海面水温が平年より高い状態が1年程度続く現象をいいます。
ラニーニャ現象とは、エルニーニョ現象の逆で、東太平洋赤道付近の海面水温が平年より低い状態が長期間続く現象をいいます。(引用元:お天気.com)

出典元:お天気.com
日本から遠いところでの現象ですが、この2つの現象が日本の天気に影響してくるんです。
どんな風に影響してくるのか、まとめます。
エルニーニョ現象→夏季に太平洋高気圧が北に張り出しにくく、 気温が低く、日照時間が少なくなる 傾向→冷夏になる
ラニーニャ現象→夏季に太平洋高気圧が北に張り出しやすくなり、 気温が高くなる 傾向→暑い夏になる
ラニーニャ現象の発生する可能性があることで、 9月になっても気温は平年より高くなりそう なんです。
残暑が厳しくなる見込みです。
熱中症対策をしっかりして、暑さと上手に付き合って、暑い2020年を乗り切りましょう。
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